【実践チュートリアル】Volumetric Fogでホラー演出を作る方法|Unityで怖さを引き出す霧と光の演出手順
Unityでホラーゲームを作るとき、「霧」と「光の筋」はプレイヤーの不安感・没入感を引き出す強力な演出要素です。
本記事では、Volumetric Fog & Mist 2を使って、暗闇+霧+ライト演出を組み合わせた「恐怖空間」の作り方をチュートリアル形式で解説します。
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🔧 使用アセット
Volumetric Fog & Mist 2(パブリッシャー:Kronnect)
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🎮 目指すホラー演出イメージ
- 🚪 薄暗い部屋に立ち込める霧
- 🔦 プレイヤーの懐中電灯が霧に拡散して光の筋が浮かぶ
- 👤 奥にぼんやり見える「何か」…
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📁 ステップ①:アセットの導入
- 1. Asset StoreからVolumetric Fog & Mist 2を購入・インポート
- 2. Hierarchyビューで「Volumetric Fog」オブジェクトを作成
- 3. Main Cameraに「VolumetricFog」コンポーネントをアタッチ
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💡 ステップ②:霧の基本設定
| パラメータ | 推奨値 | 説明 |
|————|——–|——|
| Fog Color | 灰色または淡青色 | 不気味な色味に調整 |
| Fog Density | 0.02~0.05 | 少し濃いめで演出向け |
| Distance | 30~60 | プレイヤー周囲に限定して視界を制限 |
| Noise Strength | 1.0~2.5 | 霧が流れるように揺らぐ表現 |
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🔦 ステップ③:ライトとの連動
- 1. Directional Light ではなく Spot Light を使用
- 2. Forwardレンダリング推奨、角度はプレイヤーの前方へ
- 3. Volumetric Fogがライトの方向に光を拡散
→ プレイヤーが懐中電灯を持っているような視覚演出が可能になります!
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🧪 ステップ④:ジャンプスケアと組み合わせる
例えば、以下のような演出も可能です:
“`csharp
// 簡易的な霧の濃度変化スクリプト例
public VolumetricFog fog;
void TriggerScareEvent() {
fog.density += 0.1f;
fog.color = Color.red;
}
このようにイベントに合わせて色や濃度を一時的に変更することで、「霧が赤く染まる」ショッキングな演出が可能です。
🧠 応用テクニック例
- 🎭 霧+揺れ(FEEL連携):恐怖シーンに動きを加える
- 🎮 VRでも霧が自然に見える設定:カメラにフォグを追従
- 🧪 毒ガスゾーン風:緑色の霧+プレイヤーにダメージ
🧩 他アセットとの組み合わせでより強力に
FEEL(More Mountains):カメラ揺れ・視覚エフェクトで恐怖倍増
Enviro:時間・天候を加えて霧に変化をつける
🔚 まとめ|霧で空気を支配し、プレイヤーの恐怖を引き出そう
Volumetric Fog & Mist 2は、プレイヤーの視界・感情・空間認識を操作できる強力なビジュアルツールです。
ホラーに限らず、探索・ミステリー・ファンタジー系のゲームでも大活躍します。 演出の幅を一気に広げるアセットとして、ぜひ導入してみてください!